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音楽評論家、ミュージシャン、DJ、占い師:鳥井賀句の日々徒然のブログ
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c579764d.jpg8月4日(月)
まったくうだるような暑さが続く。7月31日は「青い部屋」で友人の映画監督、高橋玄のtalk showと彼の映画の歴史をダイジェスト判で鑑賞するというマニアックな企画をやってみた。お客さんはいまいちの入りだったが、同じく映画監督で映画オタクの中田圭、司会の俳優の岡村洋一を交えての4時間にも渡るトークショウの内容は非常に面白く、映画界の暴露ハナシや、具体的な金銭のハナシなど、他では絶対聴けないようなハナシのオンパレードで、とても有意義な夜であった。終焉後、玄さんと新宿ゴールデン街へ行き、「oil」という松田優作バーで飲んだ。ここのマスタは肩まで伸びた長髪にグラサン、刺青で、かなりの恐持てだが、口当たりは実にソフトな人。「新宿コネクション」という優作さんの曲をカヴァーするバンドのドラマーもやっている。
高橋玄監督とは縁あって3年ほど前に知り合い、彼の「カロン」、「ポチの告白」等の映画を観て、その才能に敬服してから、時々メールしたりの関係が続いている。その才能に反して、世渡りが下手なのか、彼の名前はまだ一般には知られていない。だが来年早々公開予定の乙一原作のホラーミステリー「GOTH」をいち早く見せてもらったが、たぶんこの映画で高橋玄の名前は大きく知られることになるだろうと思う。そしてその後には問題作「ポチの告白」が控えていて、この映画もまた、社会派ジャーナリズムの間で波紋を呼ぶことであろう。
 少し懐が暖かくなったので、久々に本屋に行って本をごっそり買い込んだ。先のトークショウの中でも話題になっていた松田優作の元妻でノンフィクション・ライターの松田美智子の書いた「越境者:松田優作」はとても胸に迫る本だった。オレも松田優作の映画や本は殆どチェックしている優作フリークの一人だが、この本には今まで語られなかった、彼が在日朝鮮人の生まれだったことや、死ぬ前に新興宗教に傾倒していたことなど、赤裸々な真実が描かれている。優作ファンなら是非とも読んで欲しい。
他にはフィッツジェラルドの『夜はやさし』、『グレート・ギャッビー』、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』などの昔読んだアメリカ文学の古典を買った。村上春樹の新訳で読んでみたかったからだ。やっと5日間の連続した休みが取れたので、本を読み、DVDを見たりして、しばらくゆったりと過ごしたい。
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鳥井賀句