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音楽評論家、ミュージシャン、DJ、占い師:鳥井賀句の日々徒然のブログ
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2月1日(日)
★昨日はPLAYHOUSE改めなみだBOYSの3人のメンバーが来宅し、常夜鍋を食べて、彼らのレコーディング予定のアルバム用の曲作りをやってみたが、曲はロックンロールだからすぐできるが、一般大衆が共感する歌詞とはなんぞや、と、色々とアイデアを出し合ううちに終わってしまった。

★彼らのアルバムに取り掛かる前に、自分たちPEACOCK BABIESの4月22日発売予定のデヴュー・アルバムのために、レコード会社やデザイナーと打ち合わせをしたり、レコ発LIVE(大阪、京都、名古屋、東京を予定している)のための準備など、雑用が一杯あるのだが、今日は久しぶりに1日中家に居て、メールをしたりDVDを見たりと、まったりとして過ごした。こうしてたまには一人になって、自分だけの世界に浸るというのは、ボクには絶対必要だな。そうしないと精神的におかしくなってしまう。

★コーマック・マッカーシーというピューリッツア賞受賞のアメリカの現代作家がいて、日本でも文庫本が翻訳されているが、今日は彼の小説が原作となっている映画を2本観た。ひとつは2007年のアカデミー賞の作品賞を受賞したコーエン兄弟監督作の『ノーカントリー』と、マット・ディモンとペネロペ・クルス主演の『すべての美しい馬』(2000年)だ。コーエン兄弟の作品は独特のハードボイルド感と、暴力的描写が多いが、この『ノーカントリー』も、殺し屋役のハビエル・バルデムがめちゃ不気味な演技を見せ付けていた。トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官が麻薬取引の金200万ドルを奪って逃走し、それを殺し屋が追うというスリリングな映画で、とても面白かった。『すべての美しい馬』は、テキサスから友達と2人馬に乗り、メキシコで牧場で働くためにやってきたマット・ディモン演じる青年が、恋に落ち、また罠にはめられたり、刑務所で殺されかけたりしながら、それらに立ち向かっていく青春人生ドラマだが、これもとても観終わったあと、ピュアな気持ちになれた映画だった。

★2本の映画はジャンル的には全く違っているが、コーマック・マッカーシーという作家の原作には、なにか共通するテーマを感じた。アメリカの田舎街。一見平和に見える街の影に、とんでもない悪や命を落としかねない事件が潜んでいて、それに巻き込まれていく主人公たち。そしてそれらに立ち向かっていく捨て身の勇気・・・といったものだろうか・・ボクたちの生きている日常に「勇気を持って」生きている場面は、一体どのくらいあるだろうか、と考えてしまった。困難に打ち勝つためには、勇気が必要なのだ。
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鳥井賀句