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音楽評論家、ミュージシャン、DJ、占い師:鳥井賀句の日々徒然のブログ
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4月22日(水)
★朝10時半に東京駅に集合。車で行くより早いし、大阪まで4時間かかるが、こだまのトクトク切符の方が効率がいい。3時に難波のグリーン・インにCHECK INし、十三のファンダンゴへリハに。十三で大阪在住の悪友ジョージと再会。数年前までは中古レコードと雑貨の店をやっていたが、今は個人で激安海外ツアーのコーディネイターをやっている。スケベさとオヤジギャグにかけてはオレといい勝負だ(笑)。リハを終えると対バンのピカレスクとジョージと一緒に、6時まで生ビール250円の激安居酒屋へ。牛すじの煮込みのドテ焼きと豚肉を玉子でくるんだ、トンペイ焼きにはまる。
ファンダンゴは音的にややこもっていて、我々としては70点の出来か。この日の対バンは、現ピカレスクのギターで、ばるぼらの片山ミチロウ君に任せた。女性上位時代とタイトルが付いている如く、全て女性ヴォーカルのバンドばかり。平日の水曜ということもあり、客の入りは半分程度。それでもCD5枚売れ、懐かしい関西圏の知人と何人か再会できた。終焉後、ジョージの案内で「もぐらや」という普段は中古品屋が、店の中でテーブルを広げ自宅風バーにしているところへ連れて行かれる。常連の見ず知らずの人たちと初対面でバカ話しをして盛り上がる。

4月23日(木)
★午前中に阪急電車で京都河原町のセントラル・インにチェックイン。その後三十三間堂を観光し、七条から四条まで歩き、新京極でうな重の昼食。御池にある「夜想」でリハーサル。ここの店長が「青い部屋」の内装を参考にしたというだけあり、店内は狭いがレトロ&デカダントないい雰囲気。我々はとてもノリノリで楽しんで演奏できた。対バンのレッド・イル・プリンセスは皆メンバーが可愛いゴチック風味のギャル・パンク。店長のマーチンくんが歌うジェット・ペッパー・タワーは、グラムとゴチックが合体したようなバンド。ルックスもいいし歌も演奏も上手い。ピカレスクはアコーディオンが入ったスージー・バンシーズXロキシー・ミュージックといった感じの女性ヴォーカルのバンド。夜想はお店のスタッフもお客さんも皆暖かく、我々が帰るときには全員の拍手で送り出してくれ、感激。また近いうちにここでライヴしたいと思う。(写真はマナコと夜想の看板の前で)。

4月24日(金)
★今回のツアーでは、京都、名古屋、東京のステージで、最後にヴァイオリンで参加してくれているのが、名古屋在住でエモーショナル・アワというバンドをやっているヴァイオリニストの南野梓さん。名古屋では駅まで迎えに来ていただき、その後、梓さんの相棒のギタリストの谷村さんの弟さんが経営する「ザンビ」というヌーヴェル・フレンチの高級レストランで、フルコースの昼食をごちそうしていただき、ビンボウ人のメンバーたちは皆、大感激。以前は名古屋では友達の春日井くんがやっていたDAYTRIPに出ていたんだが、彼がお店を売ってしまったので、栄の真ん中の家賃の高そうなビルに入っているMUJIKAという新しいお店でやる。名古屋では全く知名度のない我々だが、ボクの名古屋在住の知り合いのSさんの息子の友達がギターで参加しているコメカミ・キッズという若い対バンが付き、彼らが我々の演奏中も盛り上げてくれた。しかし9時半の新幹線で東京に帰らねばならなかったため、あたふたと名古屋を去る (写真はMUJIKAでのステージ)

4月25日(土)
★3日間晴天続きだったのに、レコ発ファイナルの東京は夕方まで雨模様。それでも青い部屋には107人も集まってくれ、大盛況の内に終えられて我々も大感謝している。CDも30枚売れた。ゲストには一人GSの最鋭輝、SEXY歌謡ダンサーズの東京クレオパトラ、篠原太郎率いるGSビート・バンドのピノキオズ、リンボー・ダンスのチャタが皆それぞれに盛り上げてくれ、我々もアンコールをもらうほどに楽しんでノリノリで演奏することが出来た。共演者や来てくれた皆さん、本当にどうもありがとう。来てくれたある知人からの感想文を貼り付けておこう。「人混みの後ろから、なんとか前方をのぞきこむと、そこにはあられもない姿の女性たちが! 東京クレオパトラでした(笑)。 その後、上記東京クレオパトラに何度も讃辞をおくっていた(笑)ピノキオズのステージを経て、いよいよピーコック・ベイビーズの登場! 男3人女2人の混成バンド。 GSや昭和歌謡をやると聞いていましたが、個性あふれるメンバーのいでたちからは、ガレージ・サイケをはじめとするロックが薫る。 そして、バンドのネーミングの由来でもあろう、大原麗子が歌った「ピーコック・ベイビー」が、挨拶がわりにスタート。 ギターのリフレイン、けだるげなヴォーカルが、妖しいムードを漂わせる。 しかし、2曲目以降は、情念的とさえいえるギターメロディとヴォーカルの枯葉マナコのキャラクター、雰囲気も手伝って、幻想的というよりもむしろ熱を感じさせるパフォーマンスだったと思う。 それにしても、GSや昭和歌謡が、ここまでかっこいいロックに生まれ変わるとは。 メンバーのセンスやアレンジの秀逸さ、(賀句さんの?)原曲に対する愛情、音楽的背景の広がりと深さがそれをなしとげたのだろう。 欲をいえば、枯葉マナコがいろいろな意味でさらに突き抜けることができれば、凄味さえ獲得できるかもしれない。 賀句さんお手製のパエリアに後ろ髪をひかれながらも、翌日朝早いこともあって、CDを購入して帰途につく。 今日CDを聴いて、ますます気に入りました。 LOADEDも魅力的だけれど、ピーコック・ベイビーズもぜひ今後も続けていってください」。次回は6月28日(日)青い部屋にて「歌謡曲最前線VOL3]に出演します。共演はコンカオリ、歌姫楽団、田渕純、東京クレオパトラです。是非おこしください、CDもまだの人は是非買ってね!(写真は東京クレオパトラと、クレオパトラのKYOKOちゃんと)。

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4月20日(月)
4月22日に遂にPEACOCK BABIESのデヴューCDが発売になる。全国有名レコード店や、AMAZONでも購入可能だ。ディストリヴュートは、雑誌「HOT WAX]や数多くのカルト歌謡曲やカルト・ロック&フォークの再発で有名なULTARA VYBEだ。
2年前にスタートさせたPEACOCK BABIES,アルバムができたというのは、子供が生まれたのと同じような嬉しさがある。これでこの曲の住処が見つかったなと安心感さえ覚える。マナコのSEXYな写真をフューチャーしたカッコイイ、ジャケット・デザインは、元ファントム・ギフトのベーシストでデザイナーのサリー久保田氏。
「ミュージック・マガジン」5月号に、いち早く、我々のこのアルバムに対する批評が載っている。辛口で有名なこの雑誌で、小川真一さんんが、実にわかってくれている評を書いてくれている。小川さん、面識はないですが、どうもありがとうございました。皆さん、是非買ってください。決して損はさせません。17曲入りで2200円です。

「グループ・サウンズの再評価や昭和歌謡のリヴァイヴァルは、すでに何度となく繰り返され、もう3周半くらいはしたんじゃないかと思うほど。そのやり尽くされた荒野に降り立った最終兵器が、このピーコック・ベイビーズだ。先にメンバーをバラしておくと、音楽評論家の鳥井賀句(今回のアルバムではジャン・ピエール・ガク名義)を中心に、「モーテル東京」でデヴューした二人組歌謡ユニット「東京やさぐれ女」の枯葉マナコ嬢をヴォーカリストにフィーチャーして結成された。つまりは、オジさんが本腰を入れて真正面から昭和にカブりついたバンドだといえる。ネオだ、サイケだ、ルネッサンスだといわれる後追い組の連中と決定的に違うのは、あの時代への勘違いがないこと。勘違いもなければ幻想もなく、爛れたような昭和の暗部をゾロリと見せつけてくれる。カヴァー曲のセレクトも秀逸で、牧陽子「本牧ディスコティック」、ダイナマイツの「恋はもうたくさん」、泉アキ「夕焼けのあいつ」、グループ名の由来となった大原麗子の「ピーコック・ベイビー」と隠れ名曲の数々がずらりと並んでいる。これらの曲をコスプレ的に再現するのではなく、ニューヨーク・パンクの意匠を借り大上段から投げ下ろしてくる。これにより懐かしさの回路が閉鎖され、危険な香りが充満していくのだ」小川真一
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