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音楽評論家、ミュージシャン、DJ、占い師:鳥井賀句の日々徒然のブログ
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1月3日(木)
★正月はいつもTVを見ていてもウンザリしてくるので、昨日の2日は深大寺に初詣に行って、多摩墓地に先祖の墓参りに行った。ゲンをかつぐというよりは、初詣とか墓参りとかをしておかないと、何か気分がすっきりしないのだ。今日は午後から新宿に出て、和真で新しく作ったサングラスを受け取り、DISK UNIONで石井輝夫監督、池玲子主演の『やさぐれ姉御伝:総括リンチ』のDVDを買い、渋谷に出て、パルコ・パート3のシネクイントで『チャプター27』を見た。

★27年前にNYのダコタ・ハウスでジョン・レノンに5発の銃弾を浴びせて殺害したマーク・チャップマンのその殺人にいたる3日間を、本人へのインタヴューなどの取材を積み重ね、彼の心理を解き明かそうとした映画である。J.P.シェファー監督は、チャップマンが殺人現場にサリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』を持っていて、当時の彼がこの小説に心酔していて、その第27章に書かれていた主人公の、世界に悪態をつき、自分を一人前にするために、なにかデカイことをしでかそうという考えに執り付かれていたという心理を、レノン殺害の大きな動機付けとして描いている。たしかに、精神状態が不安定だったチャップマンがこの本の中の文章に自己を重ねていたことは十分に考えられ、これはこれでひとつの推理としては興味深い推論であるとは思う。しかし『誰がジョン・レノンを殺したか』という本で語られていた、FBIによるチャップマンの洗脳と、レノン暗殺計画があったという陰謀説の信憑性も十分に存在する。ボクはチャップマンは洗脳されて、この事件をおこしたという説の方を信じているが、この映画は単にジョンの死を興味本位に扱ってはおらず、ある種の心理ドラマとして見ればとても興味深い作品だったと思う。主演のジャレッド・レトは30 SECONDS TO MARSというバンドのメンバーで、チャップマン役になりきるため30キロも増量したそうで、迫真の演技力を見せ付けていた。

★新年に入ってから見た映画は、『やさぐれ姉御伝:総括リンチ』のDVDの他に、望月六朗監督、奥田瑛二主演の『恋極道』のVIDEO.あいかわらず、やくざ、アウトローものにはまっている。

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鳥井賀句